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音の基礎知識では、様々な音色の作り方を説明しました。 しかし、どれも笛やオルガンのような楽器になったと思います。 楽器作成において2つ目に重要なのが時間的な音量変化です。 今回は楽器の音量変化について説明したいと思います。

楽器の音は時間が進むにつれて音が変化していく性質があります。 以下で説明する音量変化を音色に加える事で、ピアノのような音を作ったり様々な楽器が作れるようになります。

人間は音色についてはあまり違いを認識しませんが、音量の変化に関してはとても敏感です。 楽器らしくするには、音量の変化について知る必要があります。

以下では楽器でありがちな基礎となる音量変化を紹介しています。 フレームを複数作成するとかの応用で音量変化をリアルにしていくと表情豊かな楽器を作成する事が出来ます。

特に持続系楽器の場合有効で、例えばブラス系やストリングス系では、音が鳴ってから1秒後くらいから音量を下げ、 少ない音量で維持するようにすると、適度に演奏表現が入るため、楽曲で使いやすい音色になります。

以下の説明で使用しているフリー素材「 編集可能な楽器素材集 」はこちらからダウンロードしてください。

■ 瞬間的に始まる持続音

音量変化が無くいきなり最大音量で始まるサウンドはコンピュータサウンドのような楽器の音になります。 音の初めにクリックノイズが発生するのが特徴です。クリックノイズは耳障りな感じがすると思います。 作り方は、フレームを1つだけにして、左端にフレームをくっつけてください。



使用フリー素材:SoundChipEnvSusClick-0001-0001

■ クリックノイズの無い持続音

フレームを少しだけ右に移動するだけでクリックノイズが出なくなります。 出来るだけフレームが左になるようにし、クリックが出ないぎりぎりのポイントを探してみてください。 電子オルガンなどの持続系サウンドを作る場合はこの音量変化が基本となります。



使用フリー素材:SoundChipEnvSus-0001-0001

■ アタックのある持続音

フレームを2つ使用して下図のようにふくらみを付けてやると、アタックの付いた持続音が作れます。 この持続音は、トランペットやフルート、生のオルガンなどの生楽器全般でよく見られる基本の形となります。 丸みは01と02のフレームに「カーブ」パラメータを使って付ける事が出来ます。



使用フリー素材:SoundChipEnvSusAtk-0001-0001

■ やわらかい持続音

ふわっとしたやわらかい持続音を作成するには、下図のように、フレームを右に大きく動かし、 音の立ち上がりを遅くする事で作成できます。 例えば、パッド系サウンドや、ストリングス、コーラス、等の空間系サウンドでこのような音量変化がよく使用されます。 空気感を表現したい場合に効果的です。



使用フリー素材:SoundChipEnvSlow-0001-0001

■ 減衰音

ピアノやギターのような音や、何かを叩いたり、はじいたりして鳴らす楽器は下図のように音量が小さくなって最後には0になる音量変化をします。 以下はデジタル楽器でよく使われる減衰音です。最初のフレームはクリックノイズが出ないようやや右に動かし、 最後のフレームは縦の音量が0になるようマーカを下まで移動してください。0.5秒くらいで音量が0になるようにします。



使用フリー素材:SoundChipEnvDecay-0001-0001

■ 何かをはじいた音

下図はギターやベース、オルゴールなどの引っかいたりはじいたりする楽器で見られる音量変化です。 最初の部分が鋭く、急激に音量が小さくなって、弱い音がしばらく続くのが特徴です。 音の鋭い部分を時間的に拡大すると右のようになっています。右側が丸くなるようにするとはじいた感じの音になります。



使用フリー素材:SoundChipEnvPizz-0001-0001

■ 何かを叩いた音

下図はピアノなどの何かを叩いて音を出す楽器で見られる音量変化です。 楽器の音を出した時に、ピアノのように余韻が長く残る楽器はこのような音量変化をします。 音の最初の部分を時間的に拡大すると右のようになっています。左側にへこんだ感じにすると叩いた感じの音になります。 はじいた音とは逆向きの曲線になっています。何かエネルギーを後から加えない限り、 物理現象ではこのようなカーブの形をして音量が小さくなっていきます。



使用フリー素材:SoundChipEnvPiano-0001-0001

■ パーカッションの音

下図は木琴やドラムなどのパーカッション系の音量変化です。 考え方はピアノと同じですが、突然始まり直ぐに音量がかなり下まで下がって余韻も短いのが特徴です。 ドラムを作る場合は音程感の無い非整数倍音を使用した音色やノイズの音色を使うとそれらしくなります。 最初のフレームは左端にくっつけると硬い感じの音になります。



使用フリー素材:SoundChipEnvPerc-0001-0001

■ 残響音

楽器を作る場合残響音も自分で作成する事が多々あります。特に打楽器系では必須です。 下図は後部残響の音量変化です。前に紹介したパーカッションの音に下図のような残響音を別レイヤで重ねると、 リアルな打楽器音を作成する事が出来ます。残響音はノイズで作成し全体音量を小さくします。詳しくは別途説明したいと思います。



使用フリー素材:SoundChipSlap-0001-0001


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