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SF-INST の概要とファイルやフォルダとかについて説明します。sfwork とか sfinst とかの楽器ファイル全般に関して理解を深めることができます。

■ SF-INST の概要について

SF-INST は、楽譜専用として構築された楽器システムです。更に SF-INST は、SF-AUDIO 環境で使用可能な Audio 楽器の仕組み全般の事を言います。 通常は単に楽器ファイルの事を言い、ファイルの拡張子に応じて、sfwork とか sfinst と呼ぶ事が多いかもしれません。

SF-INST は、本格的なサウンド合成システムであり、この世に存在する、あらゆるサウンドを合成可能です。 作成できる楽器は、チップチューン的なものから生楽器まで幅広く、生音的な効果音なども作成する事ができます。

注意していただきたいのは、SF-INST は、Score Editor 専用の楽器システムとなっている事です。 SF-INST が Score Editor 専用となっている一番目の理由は、 楽譜からダイレクトに演奏制御できる楽器システムが必要だった事です。 鍵盤演奏が基本となっているMIDIの考え方ではなかなかうまく楽譜から音源の制御ができません。 様々な理由がありますが、結論としては、楽譜ソフトを作る作者の長年の悩みを解消するために SF-INST を構築する必要がありました。

SF-INST は他にも、ユーザによって楽器作成を可能にする仕組み。配布時のファイルサイズ解消。ユーザが自由に音源モジュールを構築し楽器を増やしたり改良できるような考え方が、初めから組み込まれています。

以下に基本的な SF-INST 楽器ファイルの流れを示します。

各ユーザが入手した楽器ファイルには楽器再生用のサウンドデータは含まれておらず、 楽器リスト画面上の「サウンドデータの作成」ボタンによって、個々のPC環境上にサウンドデータを合成する事で楽器の再生が可能となっています。 この仕組みは、楽器ファイル交換の負担を解消するものとなっています。

例えば SF-INST の楽器ファイルは、グランドピアノでも140KB程度です。 1つ1つの楽器のサイズがとても小さいため、沢山の楽器をDVDROM等に保存しておく事が可能になります。 サウンドデータ合成後は、グランドピアノの場合は、約50MBのデータが生成されます。 実際に演奏で使われるのは50MBのほうのデータとなります。

■ SF-INST 楽器ファイルの流れ

以下では、具体的な楽器ファイルの流れと全体像を説明したいと思います。 最初に概要を説明しましたが、実際はどうなってるのかを知る事ができると思います。 概要を展開表示したものと考えれば理解しやすいと思います。

※ 一度に全部理解するのは無理だと思いますので、分かる所から徐々に時間をかけて理解していってください。 以下の図は、楽器を作成したり入手したファイルの保管や管理を初め配布するまでに関わる重要かつ基礎的な部分です。



@ Work Preset には楽器のマスターファイルが保存されています。楽器作成者用フォルダです。
A System Preset には、ユーザ間の受け渡しやインストールを行った楽器が保存されています。
B 楽器リスト上の「サウンドデータ作成」ボタンを押すと data フォルダにサウンドデータが作成されます。
C 楽器を作成して保存する際に「楽器保存時に配布用楽器を生成」にチェックが入っていると .sfwork の保存と同時に .sfinst が自動生成されます。
D 楽器を配布する場合は System Preset にある .sfinst を配布媒体へ格納してください。
E Studio ftn Audio ページで楽器をダウンロードしインストールすると System Preset へ .sfinst が保存されます。
F 他のユーザから入手した楽器に関してもEと同様に System Preset へ .sfinst が保存されます。
G 参考までに Score Editor 作者が楽器を配布する流れを示しています。

Studio ftn Audio フォルダ配下には大きく分けて inst と data の2つのフォルダが存在します(H)。 data フォルダは、inst のミラー的なものとなっていて、inst フォルダの階層と同じように data にもフォルダの階層を持ちます。 通常、ユーザは inst フォルダを使用します。バックアップや復元を行う場合は inst フォルダを丸ごとバックアップするのが簡単です。 data フォルダはSF−AUDIOのシステム用となっています。

■ 楽器ファイルの種類

楽器関連に関わるファイルの種類は大きく3種類存在します。 上の図では、それぞれ、緑、青、灰、の色で示しています。 下図の「配布」とは、ファイルを配布したい場合に配布が必要かどうかの説明です。「バックアップ」とは、ファイルを手動でバックアップする場合にバックアップを行うべきかどうかを説明しています。

拡張子 名称 内容 編集 配布 バックアップ
.sfwork 作業用楽器ファイル 楽器を作成して保存を行うとこの形式で保存されます。 作成中の楽器に関する全ての情報が保存されていて、いつでも編集可能です。 サウンドエディタ上に読み込んだサウンドトラックも保存されます。 「作業」という名称になっていますが一時的という意味ではなく 実際はマスターファイルに相当するものです。 このファイルを削除するとその楽器は2度と編集できなくなりますので注意してください。 可能 任意。.sfwork を配布するか .sfinst を配布するかを用途に応じて選択してください。 必須
.sfinst 配布用楽器ファイル 他の人に配ったり楽器を公開する時のファイル形式で読み取り専用です。 楽器の再生に必要な情報のみが保存されています。 このファイルは楽器を作成して保存する際に 「楽器保存時に配布用楽器を生成」にチェックを入れると .sfwork の保存と同時に .sfinst も自動生成されます。 サウンドエディタ上に読み込んだサウンドトラックやOFFになっているトーンは保存されません。 読み取り専用 任意。.sfwork を配布するか .sfinst を配布するかを用途に応じて選択してください。 .sfwork があればいつでも自動生成できます。 ほかの場所から入手した場合で .sfinst しかない場合はバックアップが必要です。
.sfdata サウンドデータ 合成後の楽器波形(サウンド)のみが保存されています。 このファイルは各ユーザのPC環境で計算により合成されます。 合成は「サウンドデータ作成」によって行われます。 このファイルだけでは楽器として成り立たず .sfinst または .sfwork も必要になります。 不可 不要。もし配布を行う場合はコピー先やインストール手順を指示してください。 .sfwork または .sfinst から自動生成されます。 基本的にはバックアップ不要。 サウンドデータ作成時間を節約したい場合のみバックアップしてください。

■ ファイルの格納場所について

各ファイルの格納先は以下のように厳密に決められています。 バックアップしたファイルを戻す場合は以下の場所へそれぞれ保存してください。 注意点としてはグレーで示したサウンドデータのフォルダに関してです。 サウンドデータは .sfwork 用と .sfinst 用の2種類が存在しますので、バックアップしたり復元したい場合は、対応関係に注意が必要です。 基本的にサウンドデータに関するフォルダはSF−AUDIOのシステムで使用される場所なため、ユーザが意識する必要はありません。

フォルダ名 名称 保存ファイル 内容
ドキュメント/Studio ftn Audio/inst/Work Preset/ Work Preset .sfwork 作業用楽器を保存するフォルダです。 作成した楽器を配布したい場合は、ここからファイルをコピーしてください。 任意に「格納フォルダ」を作成しグループ分けする事も可能です(例:流れ図の Sub1 Sub2)。格納フォルダを作成せずに、直下に保存しても構いません。
ドキュメント/Studio ftn Audio/inst/System Preset/ System Preset .sfinst 配布用楽器が保存されているフォルダです。 作成した楽器を配布したい場合は、ここからファイルをコピーしてください。 このフォルダは他のユーザが作成した配布用楽器をインストールする事でも自動生成されます。 このフォルダに関しては以降で詳しく説明したいと思います。
ドキュメント/Studio ftn Audio/data/Work Preset/ Work Preset 用サウンドデータ .sfdata .sfwork から生成された .sfdata が保存されています。
ドキュメント/Studio ftn Audio/data/System Preset/ System Preset 用サウンドデータ .sfdata .sfinst から生成された .sfdata が保存されています。

■ バックアップからの復元方法

仮に上記の楽器ファイル等をバックアップしたとして、バックアップからファイルを戻す場合は以下のように行います。 他の人からファイルをもらった場合も同様です。

.sfinst → Studio ftn Audio/inst/System Preset/Studio ftn (※)へコピー
.sfdata → Studio ftn Audio/data/System Preset/Studio ftn (※)へコピー
.sfwork → Studio ftn Audio/inst/Work Preset/ へコピー

※ 上記では Studio ftn となっていますが、自作楽器の場合は別の名称を作成しそこへ保存するのが望ましいです。 以下に2つの例を示しますが、詳しくは System Preset についてで説明します。

例1:
.sfinst → Studio ftn Audio/inst/System Preset/My Preset
.sfdata → Studio ftn Audio/data/System Preset/My Preset

例2:
.sfinst → Studio ftn Audio/inst/System Preset/User Preset
.sfdata → Studio ftn Audio/data/System Preset/User Preset

■ System Preset について

一般ユーザ間で楽器の交換を行うためのフォルダです。 編集できない楽器。固定化されたREADONLYの楽器を格納する場所という意味で System という名称になっています。

System Preset フォルダの中には必ず、配布スペース(フォルダ)が作成されその中に楽器ファイルが保存されています。 配布スペースはホームページのような意味合いがあり、楽器作成者が任意に名称を決める必要があります。

例えば Studio ftn Audio からダウンロードした楽器には Studio ftn という配布スペースが割り当てられていて、 楽器をインストールすると Studio ftn というフォルダが System Preset 内で自動生成され、そこに楽器が保存されます。

ユーザ各自が配布用楽器を作成する場合は必ず、Studio ftn 以外の配布スペース名を作成してください。 配布スペース名は楽器作成者のものと分かるよな名称でかつ、インターネット上で重複しないような名称にするのが望ましいです。

イメージとしては、音源モジュール1つ分を1つの配布スペースとして割り当てるイメージです。 ですので、楽器作成者が複数の配布スペースを持つことも出来ます。

※ 特に Studio ftn というスペースで楽器を作成しても構いませんが、ファイルが重複するとか、将来的にいろいろ不都合が出るかもしれませんので、楽器作成者は責任を持って適切にスペースを割り当ててください。

■ Work Preset について

ユーザが作成した自作楽器を格納するためのフォルダです。Work というと「一時的」なイメージですが、実際は、作成した楽器のマスターファイル的なものがこのフォルダに格納されます。 将来に渡って楽器がバージョンアップしていく事を考えると、常に動的なフォルダという意味で Work という名称になっています。 ここに保存されている楽器ファイルを削除すると2度とその楽器は編集できなくなりますので十分に注意してください。

Work Preset 直下に楽器ファイルを保存する事が可能ですが、格納フォルダを作成し、楽器をフォルダで分類する事も可能です。 流れ図上の Sub1 や Sub2 といったフォルダが格納フォルダの例です。

楽器のバージョンアップを行う事を考えると楽器名ごとに格納フォルダを作成するのが便利かもしれません。 例えば作者の場合は GrandPiano といった格納フォルダを作成し、その中に GrandPiano-0001-0001,GrandPiano-0001-0002,GrandPiano-0002-0001 といった楽器ファイルを保存しています。

■ 楽器ファイルの名称について

楽器ファイルの名称は自由ですが Studio ftn が推奨する楽器名は以下のとおりとなっています。 以下のようにしておくと便利かもしれません。 ファイル名は Web にアップ出来るよう半角英数を使用しピリオドやスペースは使用しません。

※ 以下の書式はファイル名の書式となっています。ユーザ向けに表示する自由な楽器名は別途ファイルの保存画面で指定する事ができます。

書式
Name-NNNN-QQQQ

Name
楽器の名称です。最初の文字は大文字で以降は小文字です。 数字とかを付ける事もあります(例1:Organ60s 例2:BassDrum)。

NNNN
0001 から始まる番号です。同じ楽器でも微妙に音色が違う場合や同じ楽器でも別の音色である事を区別するために番号を付けます。 基本的には楽器試作番号的な数字になる場合が多いと思います。

QQQQ
0001 から始まる番号です。クオリティアップを示す数字で、大きいほど音色が改良されています。 NNNN の音色の雰囲気は維持したままクオリティを上げていきます。

※ NNNN と QQQQ が付かない楽器は、 これまで作成した音色の中から、標準的な音色を選定し随時置き換わります。 QQQQ が付かない楽器は一度もクオリティアップされていない事を示しています。

※ 多分将来的には Organ60s-0001-0003 と保存した場合、楽器リスト等には Organ60s 1.3 と表示される事となります。N と Q はバージョン番号的なものです。
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