コードの進行について
和声表現
どういう訳だか分かりませんが、音楽ではメジャーコードの、 C、D、E、F、G、A、B、の関係ではなく、 それらのコードのルート音、 つまり「ドレミファソラシド」の上に音を重ねた和音を使って、 音楽の流れを表現しようと考えたようです。 コードで表現すると、 C、Dm、Em、F、G、Am、Bm♭5、 の関係を使って、音楽の流れを表現するようなのです。 そうしたほうが、表情が豊かになるからなのかもしれませんが、 なぜ、このようなコードを使うのかは、作者にはその理由が分かりません。 おそらく、ハ長調ならば、他の調は使えない!という事なのでしょうか?
とりあえず、音楽では図のような和音を想定します(ハ長調の場合)。 それぞれを、単にローマ数字で表現します。 こうすることで、どんな調でも共通的に言い表す事ができます。 T、U、V、W、X、Y、Z、これが、和声表現です。 Tをトニック、Xをドミナント、Wをサブドミナント、と呼ぶそうです。 いちお、その特徴を言いますと、Tは、その曲のメインとなっている和音、 Xは、音楽では重要な和音との話です。 なにしろ、曲を終わらせるためには、Xへ行かないと終わらないようなのだ。 Xが鳴る事で、Tに進んで音楽を終了する事ができる。WはXよりも弱い存在である。 音楽の始まりは、とくにTからでなくても構わないようです。 しかし、終わりの部分は、しっかりとXかWを鳴らして Tを鳴らさなければ終わった感じがせず、ほとんどの曲がどうしてもこのようになってしまう。 あえてそれを避けて、中途半端に終わらせてしまう曲もあるようですが。それも作曲の技かもしれません。
音楽の終わり方
前準備はこのくらいにしておいて、 音楽がどう進んでいくか考えるにあたって、まずは、結論の部分、 つまり、どうすれば、音楽が終わるのか? 先ほど軽く説明したように、Xの和音を鳴らさなければならない。 これが、鳴ると、いよいよ終わりだな?と予感させTを鳴らして音楽は終了する。 これを全終止というらしい。もっとも安定感のある終わり方だ。 ところが、Wを鳴らしてTで終わらせてもよいらしいのである。 こちらの場合は、あんまり終わった感じがしない。 終わってしまったようだ。といった感じの印象を与える。これを変終止と言うらしい。
カデンツについて
詳しい話は置いておいて、音楽家達が発見に至ったコードの進行というのがあるようです。 このルールに従えば、きれいに音楽がつながっていくというのである。 初めがあって、終わりがある。これが小さな物語だとすれば、 再び、これを繰り返しながら進行しても良いわけだ。そして最終的に大きな物語を終える。 この小さな物語とその組み合わせをカデンツと言います。 実際のところはカデンツは終止法とも言える。
・カデンツの種類について
種類
進行
1
T→X→T
2
T→W→X→T
3
T→W→T
音楽でやってよいとされているコードの流れは、この3つだけである。 これを、いくつも並べて音楽を展開せよ。というのである。 いくらなんでもバリエーションが少ない気がしますが、 きれいにつながらないと困るという考えの結果でもあるため仕方がない。 2番目の進行なんかは、フォークソングでよく見かける構成らしい。
いや、組み合わせるとはいっても、ほとんどおんなじ曲になってしまわないか? だがしかし!音楽論理を駆使すれば、 これ以外のパターンを作ることができるというのです。 しかし、作者にはこのへんが限界です。 代理和音というのを使えば、バリエーションが増えるらしい。 もし興味を持たれたならば、調べてみるのもよいかもしれません。
結局のところ、そうは言ったものの、 世の音楽家、これのパターンには収まらない。 そういう、工夫を凝らした音楽がどうやらヒットする音楽のようである。 マニュアルどおりの音楽は、飽き飽きだ。といった所でしょうか。 ブルースなんかでは、T→X→W→T、といった、やってはいけない進行をあえてやってのけます。 X→Wこの進行は、クラシックでは絶対やらないそうです。 とりあえず、ここでは、初めがあれば終わりがある。 それが組み合わさって音楽が出来ている。 という事を理解できたらそれでよしとしましょう。 その中身をどう表現するかが音楽のセンスなのかもしれません。
音楽の個性
もう、この際マニュアルなんかどうでもいい、実際に耳で聞いて、これは良い! と思う進行を見つけてみてはいかがでしょうか? きっとそれが、あなたの個性であり、意外とそれが音楽論理に従っていたりします。 よの音楽家は、時代や表現したい歌詞なんかに、うまいこと、 音楽でやってよい事、だめな事をマッチングさせているようなのです。 やっては、いけないことをやってしまった!しかし、最後には標準ルールに戻ったぞ。 もしくは、正しいルールでしばらく進んでいたら、突然、不協和音へ。 時に、悲しげなマイナーコードを鳴らしたと思えば、もとの正しいルールに戻った。 ああ、よかったなと。これらの音楽の性質を、どう生して見せていくかが音楽の見せ所でもあるのです。 それに、歌詞がピタリと一致なんかしていたら、それはもうすごいですよね。 音楽には、やたらと決まりごとがあるようです。 これまでに紹介した決まりごとは、最初の1歩に過ぎません。 しかも、音楽の基礎はもっと他にもあるようです。 信じられないくらい奥が深いのです。
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